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離婚調停の呼出状が届いたら?無視のリスクと期日までの準備

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離婚調停の呼出状が届いたら?無視のリスクと期日までの準備

家庭裁判所から封筒が届き、中を見ると「夫婦関係調整調停(離婚)」と書かれていた。「もう離婚が決まったのか」「何を準備すればよいのか」と、不安になることもあると思います。

離婚調停の呼出状が届いたからといって、離婚が決まったわけではありません。調停は、調停委員を介して離婚するかどうかや条件を話し合う手続です。離婚したくない場合も、その考えを伝えられます。

まずは期日、書類の返送期限、相手方の希望を確認しましょう。この記事では、呼出状を受け取ってから第1回期日までにすることを順に説明します。

1. 届いたら、まず書類と期限を確認する

書類の名称や同封物は裁判所・事件によって異なります。届いた封筒を一式保管し、次の点を確認してください。

確認するもの

見るポイント

期日通知書・呼出状

日時、裁判所、事件番号、担当係の連絡先

申立書の写し

離婚、親権、養育費、財産分与など相手方の希望

照会書・回答書

記入する内容、提出方法、返送期限

進行に関する照会回答書など

相手方との接触を避けたい事情や、安全面の配慮

ほかの事件の通知

婚姻費用分担調停などが同時に申し立てられていないか

相手方の希望と、自分の考えを分けて読む

申立書に書かれているのは相手方の希望や主張であり、裁判所が決定した内容ではありません。今の段階で同意する必要はなく、事実が違う点、資料を確認したい点、自分が希望することを分けておくと整理しやすくなります。

回答書は期限と提出方法を確認する

何をどこまで書くか迷う場合は、提出前に弁護士へ相談できます。詳しい反論を急いで全部書こうとせず、質問事項に沿って分かることを整理してください。期限に間に合わない場合も、放置せず担当係に連絡しましょう。

住所や勤務先を相手方に知られたくない事情がある場合は、書類を提出する前に裁判所や弁護士へ相談してください。待合室の配慮と、書類の非開示・住所等の秘匿の対応は別です。「裁判所だけが読む」と決めつけて書かないことが大切です。

婚姻費用の申立ても届いている場合

離婚の話合いと、別居中の生活費である婚姻費用の手続は区別して確認します。婚姻費用分担調停は、合意できず不成立になると審判へ移り、裁判官が事情や資料を踏まえて判断します。離婚に同意しない場合でも、生活費についての回答や収入資料の準備が不要になるわけではありません。

2. 無視・欠席するとどうなる?出席できない場合の対応

裁判所から呼出しを受けた者が正当な理由なく出頭しない場合、5万円以下の過料に処せられる可能性があります(家事事件手続法51条3項・258条1項)。何も連絡せず欠席することは避けてください。

欠席しただけで相手方の主張がすべて認められるわけではありませんが、自分の事情や希望を調停の場で説明する機会を失います。欠席が続いて話合いが難しければ、調停が不成立となり、相手方が離婚訴訟を起こすこともあります。出席しないことは、離婚の手続を止める方法にはなりません。

指定された日に出席できない場合は?

仕事、育児、病気などで出席が難しいときは、呼出状に記載された担当係へ早めに連絡し、事情と出席できる日を伝えます。期日の変更には裁判所の判断が必要です。連絡しただけで変更されたと思わず、指定を確認してください。

遠方に住んでいる場合などには、ウェブ会議での参加を相談できることもあります。利用の可否や方法は裁判所が判断するため、事前の確認が必要です。勤務先への説明や休暇の取り方は、離婚調停で会社を休むには?有給の理由と職場への伝え方で説明しています。

相手方と顔を合わせたくない場合は?

離婚調停では、通常、別々の待合室で待ち、交互に調停委員と話す方法で進めます。ただし、建物への出入りなどで顔を合わせる可能性はあります。暴力、威圧、待ち伏せなどが心配な場合は、具体的な事情と希望する配慮を、期日前に裁判所へ伝えてください。

徳島家裁本庁の待合室や時間差での呼出し、別室・帰宅時・成立時に相談できる配慮は、離婚調停で相手と顔を合わせる?待合室と安全への配慮で詳しく紹介しています。ご自身の呼出状や担当職員の案内に従って準備しましょう。

3. 第1回調停までの準備と当日の対応

まず、自分が「離婚したくない」「条件を確認してから考えたい」「離婚には応じるが条件を話し合いたい」のどの立場にあるかを整理します。そのうえで、今回話し合う必要がある事項をメモしておきましょう。

  • 結婚、子どもの出生、別居など、主な出来事の時系列

  • 子どもの生活、親権、養育費、親子交流についての希望

  • 生活費、預貯金、保険、不動産、住宅ローンなど確認したいこと

  • 相手方の主張と違う点、その裏付けとなる資料

お金が問題になる場合は、源泉徴収票、確定申告書、給与明細など、手元で確認できる資料を整理します。初回までにすべてそろわない場合も、何が手元にあり、何を確認中かを説明できるようにしておくと役立ちます。

緊張で話せなくなりそうなら、伝えたいことを短く書いたメモを持参できます。まとめ方は、離婚調停にメモ(カンペ)を持ち込んでいい?をご覧ください。

当日は何を聞かれる?

当日は呼出状や裁判所から指定された持ち物を確認し、案内された時刻・場所へ向かいます。調停委員から、夫婦関係の経緯、現在の生活、離婚への考え、希望する条件などを聞かれます。質問は事件ごとに異なり、詳しくは離婚調停ではどのようなことを聞かれるのかで説明しています。

資料がなく答えられないことは、確認して次回回答する旨を伝えて構いません。条件を提示されても、その場で納得できなければ、持ち帰って検討したいと伝えましょう。

4. 離婚したくない場合と弁護士への相談

調停への出席は、離婚への同意ではありません。離婚したくない場合も、出席して自分の考えを伝えることが大切です。離婚を望まない理由、関係をどうしたいか、相手方が主張する事情への認識を整理して説明します。

双方が合意しなければ、調停での合意による離婚は成立しません。ただし、調停が不成立になった後に離婚訴訟が提起された場合は、裁判所が法律上の離婚原因の有無などを判断します。「同意しなければ、この先も離婚になることはない」とは言い切れません。

弁護士には、呼出状が届いた段階で相談できます。呼出状、申立書、同封書類を一式持参すれば、回答書に書く内容、必要な資料、期日で伝えることや今後の見通しを確認しやすくなります。

当事務所の対応は離婚・男女問題の取扱分野、依頼時の費用は離婚事件の弁護士費用をご確認ください。離婚の初回相談は、事前予約のうえ来所される方が無料です。電話は予約受付のみで、電話による法律相談は行っていません。オンラインビデオ相談をご希望の場合はLINEからお問い合わせください。

5. 呼出状についてよくある質問

Q. 呼出状が届いたら、離婚に応じなければなりませんか?

いいえ。申立てだけで離婚は成立しません。離婚に応じない場合や、条件を確認してから考えたい場合は、その考えを調停で伝えられます。

Q. 1回欠席しただけで離婚が決まりますか?

欠席したという理由だけで、調停離婚が成立するわけではありません。ただし、正当な理由のない不出頭には過料の定めがあります。出席できないときは早めに担当係へ連絡してください。

Q. 回答書を出せば、当日は行かなくてもよいですか?

回答書の提出と、期日への出席は別です。提出しただけで欠席が認められるわけではありません。出席が難しい事情を裁判所に伝え、期日の変更や参加方法を確認してください。

Q. 弁護士に頼まないと調停に対応できませんか?

ご自身で対応することもできます。離婚に応じるか迷っている場合や、子ども・生活費・財産について争いがある場合は、依頼するか決める前に相談だけすることもできます。

まとめ

呼出状を受け取ったら、日時・場所・返送期限と申立書の内容を確認しましょう。出席できない事情や安全面の不安は早めに裁判所へ伝え、期日までに自分の希望と資料を整理します。離婚に同意するかどうかも含め、準備に迷う場合は第1回期日の前にご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の事案に対する法的助言ではありません。 同じように見える事案でも、事情によって結論は異なります。実際のご判断にあたっては、 具体的な事情を踏まえた法律相談をご利用ください。
※記事は2026年8月17日(最終更新 2026年9月17日)時点の法令・実務に基づいています。その後の改正により内容が異なる場合があります。

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